サビ管研修の全体像
基礎→OJT→実践→更新の流れ【2026年度】
サビ管の研修は、基礎研修・実践研修・更新研修の3つです。この3つのあいだに置かれるOJTは、研修ではなく実務の期間を指します。
基礎研修は、実務経験の年数に達する日までの期間が2年以内になった時点から受けられます。実践研修に進む要件は、基礎研修の修了後に通算2年以上の実務です。基礎研修の受講開始日にすでに実務経験を満たしていた人だけ、通算6か月以上で進めます。
実践研修を修了するとサビ管として配置できます。その後は、実践研修を修了した日の属する年度の翌年度を初年度とする5年度ごとの各年度の末日までに、更新研修を修了します。
- 研修の数
- 3つ(基礎研修・実践研修・更新研修)
- OJT
- 研修ではなく、基礎研修と実践研修のあいだの実務
- 基礎研修を受けられる時期
- 実務経験の年数に達するまで2年以内になってから
- 実践研修の受講要件
- 基礎研修修了後に通算2年以上(特例は6か月以上)
- 更新研修の期限
- 実践研修修了の翌年度を初年度とする5年度ごとの年度末
目次
サビ管になるまでには、名前の違う研修が何度も出てきます。基礎研修、OJT、実践研修、更新研修の4つです。役割も受ける時期も違い、順番を入れ替えることはできません。ここでは告示の原文から、それぞれの位置づけと受講要件を整理します。
研修は何種類あるのか
サビ管の研修は基礎研修・実践研修・更新研修の3つで、OJTはこのあいだに入る実務の期間です。
4つの段階として説明されることが多いのですが、OJTだけは研修ではありません。 基礎研修を修了した人が、現場で個別支援計画の業務にあたる期間を指します。受講する場も修了証もありません。
| 段階 | 対象になる人 | 役割 |
|---|---|---|
| 基礎研修サービス管理責任者基礎研修 | 実務経験の年数に達する日まで2年以内の人、または実務経験者 | 最初に受ける研修です。修了すると、サビ管が別に配置された事業所で個別支援計画の業務を担えます。 |
| OJT研修ではなく実務の期間 | 基礎研修の修了者 | 基礎研修と実践研修のあいだに置かれる実務です。原則2年、特例で6か月以上を数えます。 |
| 実践研修サービス管理責任者実践研修 | 基礎研修の修了後に通算2年以上の実務がある人(特例は6か月以上) | 修了するとサビ管として配置できます。 |
| 更新研修サービス管理責任者更新研修 | サビ管などとして現に従事している実践研修修了者ほか | 5年度ごとに受け続けます。期限までに受けないと、実践研修からやり直しになります。 |
出典:厚生労働省 平成18年厚生労働省告示第544号 イ(2)(2026-08-31確認) 原文 ↗
告示は、それぞれの研修で行う科目と時間数も定めています。都道府県が実施する研修は、この内容以上でなければなりません。
| 研修 | 時間数 | 内訳 |
|---|---|---|
| 基礎研修別表第一 | 15時間 | 講義7.5時間、演習7.5時間。 |
| 相談支援従事者初任者研修(講義部分)別表第二 | 11時間 | 基礎研修修了者になるには、この講義の修了も必要です。 |
| 実践研修別表第三 | 14.5時間 | 講義1時間、講義・演習13.5時間。 |
| 更新研修別表第四 | 13時間 | 講義1時間、講義・演習12時間。 |
出典:厚生労働省 平成18年厚生労働省告示第544号 別表第一〜第四(2026-08-31確認) 原文 ↗
この時間数は下限です。告示は「別表に定める内容以上のもの」と書いているので、都道府県はこれより長い日程を組めます。実際の日数は募集要項で確かめてください。
いつから受けられるのか
基礎研修は、実務経験の年数に達する日までの期間が2年以内になった時点から受けられます。
実務経験をすべて満たすまで待つ必要はありません。すでに実務経験を満たしている人も、もちろん受けられます。
2年以内かどうかは、どの経路で実務経験の要件を満たすかで変わります。相談支援の業務で5年の経路をとる人なら、通算3年に達した時点からです。資格を持たない直接支援の業務だけで8年の経路をとる人なら、通算6年に達した時点からになります。
ただし、この2年の枠を使って早く基礎研修を受けると、実践研修に進む要件が変わります。6か月の特例は使えません。 理由は次の節で説明します。
後任を1人に絞らないようにしています。基礎研修だけでも複数の職員に受けさせておけば、募集の年に誰かは通ります。
実務経験証明書は前の職場に書いてもらうので、時間がかかります。募集要項が出てから動くと間に合わないことがあり、要件に近づいた時点で依頼だけ先に済ませています。
※これは制度上の必須要件ではなく、当事業所での運用例です。
基礎研修のあと何をするのか
基礎研修を修了したあとは、原則として通算2年以上の実務を積んでから実践研修に進みます。
実践研修の受講要件は、次のどちらかを満たすことです。
- 基礎研修の修了後、実践研修の受講開始日前5年間に通算2年以上、相談支援の業務または直接支援の業務に従事した
- 基礎研修の受講開始日にすでに実務経験者だった人が、基礎研修の修了後、実践研修の受講開始日前5年間に通算6か月以上、個別支援計画の一連の業務に従事した
2つ目が、いわゆるOJTの特例です。使えるのは実務経験者だけで、基礎研修を2年の枠で先に受けた人は当たりません。
「基礎研修から6か月で実践研修に進める」という説明をよく見かけます。これは特例だけを取り出したものです。原則は通算2年以上です。
もうひとつ注意がいるのは、OJTに求められる中身です。告示にあるのは6か月以上だけです。90日以上という日数や、指定権者への届出は、都道府県が運用として求めているものです。計画作成をおおむね10回以上という目安も同じです。
求める内容は都道府県によって違います。自分の県の募集要項で確かめてください。
配置後はどうなるのか
実践研修を修了した日の属する年度の翌年度を初年度として、5年度ごとの各年度の末日までに更新研修を修了します。
修了日から5年後の同じ日が期限ではありません。年度で数えます。 令和8年度に実践研修を修了した人なら、令和9年度から数えて5年度目にあたる令和13年度の末日が期限です。
実践研修を修了した日から5年を経過する日の属する年度の末日までは、更新研修を受けていなくても更新研修修了者とみなされます。要件に当たる人であることが前提です。
期限までに更新研修を修了しなかった実践研修修了者は、基礎研修修了者とみなされます。この場合、実践研修を改めて修了しないとサビ管には戻れません。更新を1回受け直せば済む話ではありません。
更新研修は、誰でも受けられるわけではありません。受講できるのは、次のどちらかに当たる実践研修修了者です。
- サビ管、児発管、管理者、相談支援専門員として現に従事している
- 更新研修の受講開始日前5年間に、これらの業務に通算2年以上従事していた
現場を離れている期間が長いと、この要件から外れることがあります。復帰の予定があるなら、期限より先に受講資格のほうを確かめておいてください。
申し込めなかったらどうなるのか
募集は年に1回か2回の都道府県が多く、1回逃すと予定はまるごと1年後ろにずれます。
研修を実施するのは都道府県か、その委託を受けた団体です。定員があり、申込みが定員を超えたときの扱いは都道府県で違います。先着順のところ、抽選のところ、事業所ごとに枠を配るところがあります。全国共通の決まりはありません。
ずれるのは1年だけとは限りません。基礎研修に申し込めなければ、その先の実践研修も後ろにずれます。配置の予定は2年単位で狂います。
サビ管が急に退職したときは、この遅れがそのまま欠如減算につながります。研修の日程は、人員配置の計画と一緒に見ておく必要があります。
都道府県で何が違うのか
実施団体・募集の時期・受講料・申込みの方法は都道府県ごとに違い、全国共通の窓口はありません。
告示が定めているのは、受講要件と研修内容の下限までです。実際の運びは都道府県が決めます。違いが出るのは、おもに次のところです。
- 募集の時期と回数
- 受講料の額
- 定員を超えたときの扱い(先着・抽選・事業所ごとの枠)
- 個人で申し込めるか、事業所を通すか
- OJTの届出を求めるかどうか、求める場合の様式と提出先
受講料は都道府県ごとに違うので、ここで一律の金額は書けません。募集要項に必ず書かれているので、そちらで確かめてください。
日程と実施団体は、都道府県別にまとめています。
- サビ管研修の日程一覧 … 都道府県別の募集時期・実施団体・申込み方法
- 研修日程アラート … 自分の都道府県で募集が始まったらメールでお知らせします
次に読むもの
研修に進む前に、自分が実務経験の要件を満たしているかを確かめてください。
- サービス管理責任者になるには … 実務経験の3経路と必要な年数
- サビ管基礎研修とは … 受講要件と申込みの流れ、事前課題
- サビ管のOJTとは … 原則2年と6か月特例、届出の実務
よくある質問
研修の事前課題・レポート記入例集
基礎研修と実践研修の事前課題について、何を書けばよいかを記入例つきでまとめています。自治体の様式に依存しない汎用の形です。
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